まだ人間やってるの?

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【書評】『脱社畜の働き方』【第1回】

 

脱社畜の働き方~会社に人生を支配されない34の思考法

脱社畜の働き方~会社に人生を支配されない34の思考法

 

 

現代の日本の労働環境や労働価値観の不自然さに疑問を持ってどうにもモヤモヤしていた時、この本に出会ったことで、自分の感覚は決して常識はずれなものではないことを確信した。

 

この本の良いところは、安易に脱サラを勧めておらず現実的な手段としての脱社畜術を読者に提示している点である。

 

著者の日野氏は、なんとなく勉強していたら東大入っちゃったという点で一般人とは少し異なるし、プログラミングもやったら案外面白くてアダルトコンテンツ作ったり、ソーシャルゲームの会社を気軽に作っちゃったりとおいそれとすぐに真似出来るものではないが、本質は彼と同じマインドを持っているかということだと思う。

 

つまり、日野氏は優秀な能力を持ちながらもどうしても働きたくなかった。そして、日本の労働環境はおかしいと確信している。その2点を有している読者ならば、この本は実用的なアドバイスもあるし、自分の立ち位置を確認出来るとても良い本である。

 

個人的にとても励みになったのは、こんなコメントである。

 

仕事についてどういう感情を抱いているかというのは、単なる価値観の違いにすぎず、言ってみれば食べ物の好き嫌いのようなものだ。

 

現代の就活は、素晴らしい社会的な実現したい目標が明確であることが良いこととされている。しかし、たかが20年しか生きていない人間がそうそう人生の目標を明確に出来ることのほうがレアケースなのではないか。

 

働きたい人は働けばいいし、働きなくないという思いを持つ人は働かなくていい方法を考える。それぞれの目標があっていいはずなのである。後者の目標を持っている人たちは、もっと自信を持って自分の夢を実現させる努力をしていって良いと思う。