コピーバンドは、コピーするな。
同僚のバンドのライブに行ってきた。
イベントは、複数のバンドが交互に入れ替わり、それぞれ20分程度の持ち時間で4曲くらいずつ演奏していくトリビュートライブである。
同僚の出番まですこしばかり時間があったので、目当てではないバンドの演奏も聴いてみることにした。
出演バンドの多くはコピーバンドであった。その名のごとく、誰もが知っている有名な曲ないしはバンドを真似て、演奏しているわけだが、彼らの演奏を聴いて思ったことがある。
それは、他人の真似事では観客を感動させることはとても難しいということ。
歌もうまいし、曲ももちろんかっこいい。だけど、飽きるのだ。例えるなら、聞き飽きたCDを部屋で流している感覚。聴いている分には、不快ではない。むしろ、気分はいいのだが、他のことが頭に浮かんできてしまい、舞台に集中出来ないのだ。
だが、コピーバンドの中にもオリジナルの曲を持っているバンドもある。それらは、一概に素晴らしいクオリティを保っているとは言い難いものもあるが、興味を持って舞台に視線を集中させることが出来る。そして、彼らを応援したいという気持ちになるのである。
真似をすることは悪いことではないし、先人の知恵を知ることはとても有意義なことだ。しかし、コピーすることで止まってしまっては自分は満足するかもしれないが、他者を満足させることは難しいということを今日は学んだ。
想像力と創造力がほしい。