【書評】『常識にとらわれない100の講義』【第2回目】
「すべてがFになる」や「スカイクロラ」などで有名な森博嗣の日々感じていることをまとめたエッセイ集。
見開き2ページにカッチリとそれぞれの人生や単なる愚痴にも思えるトピックについてまとめている。
本書で伝えたいことは、要するに「考えるよりさきにやってみろ」ということ。
もう一つは、「感情ではなく、理性的に動け」の2点だと思う。
僕の中では、森博嗣という作家は20代後半というイメージを昔から持っていたのだが、実際は既に作家自体を引退しているおじさんだった。
さらに、スカイクロラのイメージから爽やかで若い文体なのかと思いながら読み進めていくと、どうにもおっさんくさいというか説教くさい感じがするのである。でも、言ってることは結構共感したりなるほどと思うことも多いのだが。
そういう細かいところは気になるが、自分のモチベーションを高めておくためには、1冊くらい本棚に置いておいても良いかなという一冊だった。