【書評】冒険に出よう【第3回目】
冒険に出よう (U25サバイバル・マニュアル) (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)
- 作者: 安藤美冬
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/11/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ついに、ノマドワーカーのバイブルを読んだ。
感想。ひとこと。中身薄すぎ。
Amazonのレビューにも散々書かれていたことだが、全く同じ感想を持った。
まず、ページを開いて早々4ページに渡って安藤美冬を応援している人はこんなにいますというネット界隈で有名な有名人の応援メッセージの殴り書きが垂れ流されている。
このページは、読者に何を訴えたいのだろうか。
安藤美冬という人間がどれだけ世間に認知されているのかを誇示したいということなのだろうか。
読者にとってのメリットはゼロである。
安藤氏は、昔アムウェイにご熱心だったらしいが、こういうこんなに有名人に支持されていますという宣伝の仕方は、実にアムウェイらしいなと思った。
そして、本の中身だが、これがほぼほぼ自分の自慢話である。
高校時代にすごい倍率で学校でただ一人の枠で行けた海外旅行、就職活動時代にすごい倍率で突破した就職試験(集英社)。
この自慢で大体半分くらいのページ数である。
肝心の彼女がノマドワーカーになるまでの道のりだが、非常に唐突でわかりにくかった。
集英社時代に3年目でうつから復活して社長賞をもらったところまでは、なるほどシンデレラストーリーだがわかる。
しかし、そこから突然、自分にしか出来ない仕事がしたいということで勤め先を退職してしまう。
本文中には、上司の死の後にすぐに変わりの人間がそのポジションに就いたことがショックだったとさらっと書かれているが、この部分のみを掘り下げるだけで一冊本を書くべきだったのではないだろうか。
あとの4分の3ページ以降は、私流意識の高い人間の作り方と言わんばかりに何の根拠もないノウハウを垂れ流しているだけである。
特にイラっときたのは、安藤氏に相談に来たという学生を相談内容が要領を得なかったというだけで、社会の厳しさを教えてやるということで、連絡を絶ったというという点である。
一体、何様なんだろうか。
自分が社会に出て苦労したからこそ、迷っている学生を待って導いてやることが出来たのではないだろうか。
とにかく、この本を定価で買わなくて本当によかった。(300円で買えた)
今回、学べたことは、Amazon最高ということのみである。